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ニュースで「検察が起訴した」と聞いて、検事って何をする人なんだろう、と気になったことはありませんか。『警察や裁判官とはどう違うの?』と、疑問が次々に出てきますよね。

検事ドットコムは、検事・検察官について知りたい人と、検事を目指す人のための情報サイトです。仕事の中身から役職、なり方、給料のしくみ、刑事手続きまで、テーマごとに記事をまとめています。

結論から言うと、検事は事件を調べて、裁判にかけるかどうかを決め、裁判で証拠を示す国家公務員です。なるための入口は、司法試験に合格して司法修習を終えることなんです。

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検事とは?まずは早見表で全体をつかむ

検事をひと言でいうと

検察庁法では、検察官は「検事総長、次長検事、検事長、検事及び副検事」の5つに分かれています。検事はその中の一つの官名で、検察官はこの5つをまとめた呼び方なんです。

『検事と検察官って、同じ意味じゃないの?』と思った方も多いはずです。ふだんは同じように使われますが、法律の上では少し違います。

最初に知っておきたいことを表にまとめました。

項目内容根拠
検察官の種類検事総長・次長検事・検事長・検事・副検事検察庁法第3条
主な仕事捜査、起訴するかどうかの判断、公判での立証、裁判の執行の監督検察庁法第4条・第6条
身分一般職の国家公務員国家公務員法
任命検事総長・次長検事・検事長は内閣が任免し、天皇が認証検察庁法第15条
定年65歳検察庁法第22条
人数検事1,983人・副検事797人(令和7年7月1日現在)内閣人事局の統計

起訴とは、事件を裁判にかけることです。刑事訴訟法には「公訴は、検察官がこれを行う。」とあり、起訴の権限は原則として検察官だけが持っています。

検事の全体像は検事とは?検察官との関係・仕事・なり方、検察官という言葉の意味は検察官とは?公益の代表者の意味で紹介しています。呼び方の違いは検察官と検事の違いにまとめました。

検事のバッジや英語の呼び方も気になる方へ

検察官のバッジは、紅色の旭日に菊の白い花弁と金色の葉をあしらった形で、昭和25年に定められたと検察庁は説明しています。形が霜と日差しに似ていることから「秋霜烈日のバッジ」と呼ばれているようです。

バッジの由来は検察官のバッジ(秋霜烈日)の意味、英語での言い方は検事・検察官は英語で何という?で読めます。

検事の仕事は?事件が届いてから判決まで

刑事事件で検事が関わる主な場面
  1. 警察などから事件が送られてくる(送致)
  2. 被疑者や参考人から話を聞き、証拠を確かめる(取り調べ・捜査)
  3. 裁判にかけるか、かけないかを決める(起訴・不起訴)
  4. 法廷で起訴状を読み、証拠で事実を証明する(公判)
  5. 刑について意見を述べる(論告求刑)
  6. 判決に不服があれば上の裁判所に申し立てる(上訴)

実は、警察には起訴する権限がありません。検察庁は「警察は刑事事件の第一次的な捜査を行い、検察庁は起訴・不起訴を決定するための捜査を行います」と説明しています。

身柄を拘束された事件には、刑事訴訟法で細かい時間の決まりがあります。ここが検事の仕事のスピード感を知るうえで大事なところです。

段階時間の決まり根拠
警察から検察官へ送る身体を拘束された時から48時間以内刑事訴訟法第203条
検察官が勾留を請求する被疑者を受け取った時から24時間以内(拘束から72時間まで)刑事訴訟法第205条
勾留の期間原則10日、やむを得ない時は延長して通じて10日まで刑事訴訟法第208条

犯罪白書(令和7年版)によると、令和6年に検察庁が処理した人員のうち、起訴された割合(起訴率)は32.6%でした。すべての事件が裁判になるわけではないんです。

仕事の全体は検察官の仕事内容をわかりやすく、送致の流れは検察官送致(送検)とは?、取り調べは検事の取り調べとは?で紹介しています。求刑の意味は検事の求刑とは?、不服申し立ては検察官抗告とは?にまとめました。

呼び出しを受けて不安な方へ

当サイトの手続きの記事は、一般的な制度の説明です。自分や家族の事件でどう対応するかは、弁護士に相談してみてください。法テラスや各地の弁護士会にも相談の窓口があります。

捜査担当と公判担当で分かれることも

検察庁の中では、捜査を担当する刑事部と、裁判を担当する公判部に分かれていることがあります。東京・大阪・名古屋の地方検察庁には、独自に捜査をする特別捜査部(特捜部)も置かれています。

部ごとの役割は捜査検事と公判検事の違い、特捜部は特捜検事とは?、国の裁判を担当する検事は訟務検事とは?で読めます。

検察庁の種類と、検事の役職

検察庁は裁判所に対応して4種類

検察庁法では、最高裁判所に最高検察庁、高等裁判所に高等検察庁、地方裁判所に地方検察庁、簡易裁判所に区検察庁を置くと定めています。

『地検とか高検とか、何が違うの?』という方も多いですよね。数と役割を並べるとこうなります。

検察庁数(検察庁の案内)主に扱う事件
最高検察庁東京に1庁上告された事件など
高等検察庁8庁(支部6庁)控訴された事件など
地方検察庁50庁(支部203庁)地方裁判所・家庭裁判所が扱う刑事事件など
区検察庁438庁比較的軽い刑事事件

トップの検事総長は、最高検察庁の長としてすべての検察庁の職員を指揮監督します。地方検察庁の長は、検事の中から充てられる検事正です。

区検察庁には主に副検事が配置され、窃盗や交通事件など身近な事件を扱っています。検察庁の資料では、全国で約800人の副検事が働いているとされています。

検察庁の種類は検察庁の種類と検事の人数、役職の並びは検事の階級・役職一覧で紹介しています。トップの話は検事総長とは?と検事正とは?、副検事は副検事とは?にまとめました。

検事になるには?司法試験から任官までの流れ

検事になるまでの主な流れ
  1. 法科大学院を修了するか、司法試験予備試験に合格して受験資格を得る
  2. 司法試験に合格する
  3. 約1年の司法修習を受ける(検察の修習も含む)
  4. 修習の最後の試験(いわゆる二回試験)に合格する
  5. 検事に採用され、法務大臣から辞令を受ける

検察庁は「検事になるためには、司法試験に合格する必要があります」と案内しています。年齢や学歴の制限は特にないとされているので、法学部以外の人や社会人にも道は開かれているんです。

法科大学院または予備試験から司法試験、司法修習、二回試験を経て検事に任官するまでの流れを示した図解

司法試験の数字を見ておきましょう。法務省の発表をもとにまとめました。

項目令和7年の値出典
受験者3,837人法務省
最終合格者1,581人法務省
合格者の受験資格法科大学院修了441人・在学中受験712人・予備試験合格428人法務省
予備試験の最終合格者452人(短答式の受験者は12,432人)法務省

司法試験は、受験資格を得た後の最初の4月1日から5年間受けられます。以前あった回数の制限は、平成26年の法改正でなくなりました。

検事になる人の数も公表されています。法務省の発表では、第78期(令和8年3月26日付け)の新任検事は68人で、うち女性は33人でした。

なり方の全体は検事になるには?、試験は検察官と司法試験、修習と採用は司法修習から検事任官までで紹介しています。大学・学部の話は検察官になるには大学・学部はどこ?、向き不向きは検察官に向いている人とは?にまとめました。

まず何から始めればいい?

「法学部じゃないけど、今から目指せますか?」
「予備試験には受験資格の制限がないので、学部に関係なく挑戦できますよ」

こんなふうに、どのルートを選んでも入口は司法試験(予備試験)です。独学で進める人もいれば、法科大学院で学ぶ人、講座を使う人もいます。

自分に合う勉強の進め方を早めに知っておくと、選べる道がぐっと広がります。試験の全体像や対策講座の情報もあわせて見てみてください。

司法試験・予備試験の情報

検事をめざすなら、まずは司法試験・予備試験の全体像から

検事になる入口は司法試験です。受験資格の3つのルート(法科大学院・在学中受験・予備試験)や試験の日程を公式の案内で確かめて、自分に合う勉強の進め方を考えてみてください。

無料司法試験・予備試験の案内を見る

試験の日程・受験資格は法務省の最新の案内でご確認ください。

勉強の始め方と講座の比べ方は、司法試験・予備試験の勉強の始め方にまとめています。

副検事・検察事務官から検察官を目指す道

司法試験以外の道もある

検察事務官などの公務員として経験を積むと、副検事選考を受けられます。副検事として3年以上働き、検察官特別考試に合格すると、検事に任命される道もあるんです。

『司法試験はハードルが高そう…』と感じる方もいますよね。検察庁法には、公務員の経験から検察官になる道も定められています。

道入口内容
検察事務官国家公務員採用一般職試験(大卒程度・高卒者)検察官を補佐し、捜査や公判、刑の執行の事務を担う
副検事副検事選考(筆記と口述)憲法・民法・刑法・刑事訴訟法・検察庁法の5科目
検事(通称 特任検事)検察官特別考試3年以上副検事を務めた人が受けられる

法務省の審査会の議事概要によると、令和7年度の副検事選考は最終合格者が27人でした。選考を行うのは「検察官・公証人特別任用等審査会」です。

事務官は検察事務官とは?、副検事の試験は副検事になるには、副検事から検事への道は特任検事とは?で紹介しています。

検事の給料と働き方

年収の金額は公表されていません

検事の給料は「検察官の俸給等に関する法律」の俸給月額表で決まります。ただ、年収や年齢別の年収、新任検事が何号から始まるかは公表されていません。月額から年収を計算した数字には気をつけてください。

『検事の年収っていくらなの?』と気になる方は多いはずです。公表されているのは、法律の別表にある俸給月額です。

検事の俸給は法律の別表で号ごとに決まり、超過勤務手当が出ないことなどを示した図解
区分俸給月額(令和7年4月1日から適用)
検事総長1,528,000円
検事(1号)1,224,000円
検事(20号)276,300円
副検事(1号)604,000円
副検事(17号)257,800円

検事は1号から20号、副検事は1号から17号に分かれています。法律の定めで、検察官には超過勤務手当(残業代)や休日給は支給されません。

働く場所は全国です。検察庁の採用サイトでは、検事は国家公務員なので全国転勤になると説明されています。

女性の検事は、内閣府の調べで28.3%(令和7年3月31日現在)です。

給料は検事の年収・給料、働き方は検事の働き方は激務?、転勤は検事の転勤・異動、女性の働き方は女性の検事・検察官で紹介しています。

検事と弁護士・裁判官・警察の違い

検事
  • 公益の代表者として、起訴するかどうかを決める
  • 公判で証拠を示し、事実を証明する
  • 判決に不服があれば上訴できる
弁護士(弁護人)
  • 被疑者・被告人の正当な権利と利益を守る
  • 被告人に有利な事情を主張し、証明する
  • 日弁連に登録して活動する

裁判官は、検察官と弁護人の出した証拠を調べ、罪を犯したかどうかと刑を判断する立場です。警察は、事件が起きた時に最初に捜査をして、検察官に事件を送ります。

検事・裁判官・弁護士は、どれも司法試験に合格して司法修習を終えるのが原則です。同じ試験から、違う役割に分かれていくんです。

違いは検事と弁護士の違い、検事と裁判官の違い、検事と警察(刑事)の違いで読めます。検事を辞めて弁護士になる道は元検事の弁護士(ヤメ検)とは?にまとめました。

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法令の条文と、法務省・検察庁・最高裁判所などの案内へのリンクです。試験の日程や人数は年度で変わるので、最新の発表もあわせて見てみてください。

よくある質問

検事と検察官は何が違いますか?

検察庁法では、検察官は検事総長・次長検事・検事長・検事・副検事の5つの官名の総称です。検事はその中の一つで、副検事や検事総長も検察官に含まれます。

検事になるのに年齢や学歴の制限はありますか?

検察庁は、年齢にも学歴にも特段の制限はないと案内しています。司法試験予備試験には受験資格の制限がないので、学歴に関係なく司法試験を目指せます。

検事の年収はいくらですか?

年収の公表値はありません。公表されているのは俸給月額で、令和7年4月1日から適用の額は検事1号が1,224,000円、検事20号が276,300円です。

司法試験は何回まで受けられますか?

回数の制限はなく、受験資格を得た後の最初の4月1日から5年間受けられます。平成26年の法改正で回数の制限はなくなりました。

検察庁から呼び出されたらどうすればいいですか?

当サイトでは制度の一般的な説明だけを扱っています。具体的な対応は、弁護士や法テラス、弁護士会などの窓口に相談してみてください。

まとめ

検事について押さえておきたいこと
  • 検事は検察官の5つの官名の一つで、起訴するかどうかを決める
  • 身柄事件には48時間・24時間・72時間などの時間の決まりがある
  • 検察庁は最高検・高検・地検・区検の4種類
  • 検事になる入口は司法試験で、その後に約1年の司法修習がある
  • 副検事・検察事務官から検察官を目指す道もある
  • 給料は俸給月額表で決まり、年収の公表値はない
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検事ドットコム 編集部

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