検察官のバッジ(秋霜烈日)の意味|デザインの由来と付けない場面

検察官のバッジ「秋霜烈日」の意味と由来を紹介する記事のアイキャッチ。日差しの差し込む法廷の机と書類

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検察官の胸元に付いている赤いバッジ、どんな意味があるのか気になったことはありませんか。「秋霜烈日」という難しい言葉と一緒に聞くことも多いですよね。

結論から言うと、検察官のバッジは紅色の旭日に菊の白い花弁と金色の葉をあしらった形で、昭和25年に定められたものです。この記事では、検察庁が公式に説明していることと、公式には確認できないことを分けて紹介します。

目次

検察官のバッジとは?検察庁の公式説明

先に結論

検察庁HPのQ&Aでは、検察官のバッジの形は「紅色の旭日に菊の白い花弁と金色の葉があしらってあり、昭和25年に定められました」と説明されています。

検察官のバッジについて、検察庁は公式サイトのQ&Aで説明しています。この記事でも、その説明を土台にしていきますね。

公式の説明に出てくる要素を、ひとつずつ分けてみました。

要素公式の説明どう読むか
地の部分紅色の旭日昇る朝日を表す赤い部分
花菊の白い花弁中心に白い花びら
葉金色の葉花のまわりの金色の部分
定められた時期昭和25年今の形が決まった年

「検察官のバッジの花って何の花?」と聞かれたら、検察庁の説明どおり「菊」と答えれば大丈夫です。花びらが白く、葉が金色なんです。

「検事のマーク」と呼ばれることも

検察官のマークや、検事のマークと呼ばれることもありますが、指しているのはこのバッジです。検事だけでなく、検察官全体のバッジとして説明されています。

英語ではどう書かれている?

検察庁の英文パンフレットでは、検察官のバッジは「Badge of the public prosecutor」と紹介されています。public prosecutorは、法務省の法令用語日英標準対訳辞書でも検察官の訳です。

検察官の英語の言い方は検事・検察官は英語で何という?で詳しく紹介しています。

検察官と検事の関係は検事とは?検察官との関係・仕事・なり方で紹介しています。

「バッチ」と「バッジ」

「検事バッチ」と書かれることもよくあります。英語のbadgeから来た言葉なので、「バッジ」と書くほうが元の音に近い表記です。

「秋霜烈日」の意味と、バッジの由来

霜と日差しの組み合わせに似ている

検察庁の説明では、バッジの形が霜と日差しの組み合わせに似ていることから「秋霜烈日のバッジ」と呼ばれているようです、とされています。

『秋霜烈日って、どういう意味?』と思った方も多いはずです。読み方は「しゅうそうれつじつ」です。

検察庁の説明では、秋霜烈日とは「秋におりる霜と夏の厳しい日差し」のことです。刑罰や志操(志を固く守ること)の厳しさにたとえられている、と書かれています。

4つの漢字に分けて読む

四字熟語は、漢字を分けると意味がつかみやすくなりますよ。

漢字意味
秋秋の
霜冷たくおりる霜
烈激しい、厳しい
日夏の日差し

「秋霜烈日って、秋と夏が一緒に入ってるの?」
「そう。秋の霜と夏の日差し、どちらも厳しいものの例えなんだって」

冷たい霜と、強い日差し。どちらも、ゆるさのない厳しさを感じさせる組み合わせですよね。

公式の説明は「呼ばれているようです」

ここが大事なところです。検察庁の説明は、秋霜烈日のバッジと「呼ばれているようです」という言い回しになっています。

つまり、検察庁が「このバッジの正式名称は秋霜烈日です」と言っているわけではないんです。バッジの形が霜と日差しに似ていて、厳正な検事の職務とその理想像が重なり、そう呼ばれるようになった、という説明です。

なぜ検察官の仕事にこの言葉が重なるの?

検察庁法第4条では、検察官は刑事について公訴を行い、裁判所に法の正当な適用を求めるとされています。さらに「公益の代表者」として、法律が任せた仕事を行う立場です。

第6条では、検察官はいかなる犯罪についても捜査ができると定められています。社会全体のために、ゆるさのない姿勢で事件に向き合う仕事なんです。

霜の冷たさや夏の日差しの厳しさが、そうした職務の姿と重ねて語られている、と考えると分かりやすいですよね。公益の代表者という言葉の意味は検察官とは?公益の代表者の意味で紹介しています。

検察官のバッジの公式説明(紅色の旭日・白い菊の花弁・金色の葉・昭和25年)と、秋霜烈日の意味を並べた図解

公式に説明されていること・確認できないこと

分けて読むと迷わない

バッジについては、いろいろな話が出回っています。公式の説明があるものと、公式には確認できないものを分けておくと、情報に振り回されにくくなります。

この記事の独自のまとめとして、バッジにまつわる話を3つに仕分けました。調べ学習やレポートで使う時は、左の列の内容だけを使うのが安心です。

話題公式に説明されている公式には確認できない
形とデザイン紅色の旭日・菊の白い花弁・金色の葉細かい寸法や素材
定められた時期昭和25年定めた手続きの詳しい中身
呼び名秋霜烈日のバッジと「呼ばれているようです」正式名称(「検察官記章」など)
付ける場面なしいつ付けて、いつ付けないかの決まり
身分の証明なしバッジが身分証の代わりになるのか

検事がバッジをつけない場面はある?

『検事はバッジをつけない時もあるの?』という疑問もよく見かけます。ただ、バッジを付ける場面や付けない場面を決めた公式の説明は、この記事の調べでは確認できませんでした。

昼休みに外へ出る時など、バッジを外したり裏返したりしているのを見たという話もあります。でも、それが決まりなのか個人の判断なのかは、公式には分からないんです。

よくある思い込み

「検事は外ではバッジを付けない決まりがある」という話は、公式の説明では確かめられません。レポートなどに書く時は、事実として断定しないようにしましょう。

バッジの正式名称は?

「検察官記章」のような正式な名前があるのでは、と思う方もいるかもしれませんね。ですが、バッジの正式名称は、この記事の調べでは確認できませんでした。

検察庁HPのQ&Aでは、あくまで「検察官のバッジ」という言い方で説明されています。調べ学習で書く時も、「検察官のバッジ(秋霜烈日のバッジと呼ばれている)」と書いておくと、公式の説明から外れません。

身分証の代わりになる?

「検察官には警察手帳のような身分証がなく、バッジがその代わり」と言われることもあります。ですが、検察官の身分証明書の有無や様式についての公的な説明は確認できませんでした。

服装や持ち物、身分証の話は検察官が風呂敷を使うのはなぜ?服装・持ち物・身分証のことで詳しく紹介しています。

副検事や検察事務官のバッジは?

検察事務官のバッジは別にある

検察庁の英文パンフレットには、検察官のバッジと、検察事務官のバッジの2種類が載っています。

検察庁の英文パンフレット(Guide to the Public Prosecutors Office)には、「Badge of the public prosecutor」と「Badge of the public prosecutor’s assistant officer」の2つのバッジが紹介されています。前者が検察官、後者が検察事務官のバッジです。

副検事のバッジ

検察庁法第3条では、副検事も検察官の一つとされています。検察庁HPのQ&Aは「検察官のバッジ」として説明しているので、副検事も検察官のバッジの対象に入ると読めます。

ただ、副検事だけ別のデザインがあるかどうかを示した公式の説明は、見当たりませんでした。副検事という官職そのものは副検事とは?検事との違い・仕事の範囲で紹介しています。

検察事務官のバッジ

検察事務官は、検察官を補佐したり、その指揮を受けて捜査をしたりする職員です。検察官ではないので、バッジも検察官とは別のものになっています。

ただ、検察事務官から検察官になる道もあります。検察事務官として一定の経験を積むと副検事選考試験を受けられるようになり、合格すると副検事になれるんです。

「事務官のバッジから、検察官のバッジへ」という道があると考えると、少し身近に感じられるかもしれませんね。副検事になる道は副検事になるにはで紹介しています。

バッジの話を調べる時のチェック
  • 検察庁HPのQ&Aに書かれている内容かを確かめる
  • 「呼ばれているようです」という伝聞の言い方を、断定に変えない
  • 検察官のバッジと検察事務官のバッジを混同しない
  • 付ける場面の決まりは公式に確認できないと覚えておく

弁護士・裁判官とは何が違う?

バッジより先に、役割の違いを知る

検察官・弁護士・裁判官は、どれも司法試験に合格し、司法修習を終えてなる法曹です。ただ、刑事裁判での立場がまったく違います。

バッジの違いが気になる方は、まず3つの仕事の役割を押さえておくと分かりやすいです。裁判所HPや日本弁護士連合会の説明をもとに、刑事事件での役割を並べてみました。

職業刑事事件での役割公式情報を確かめる先
検察官公益の代表者として、裁判所に起訴して裁判を求める検察庁
弁護士弁護人として、被告人の正当な権利や利益を守る日本弁護士連合会
裁判官証拠を調べ、罪を犯したかどうかと刑を判断する裁判所

裁判所HPでは、3つの仕事とも、原則として司法試験に合格し司法修習を終えることが必要と説明されています。入口は同じでも、修習の後にどの道を選ぶかで立場が分かれるんです。

弁護士や裁判官のバッジの形については、この記事では扱いません。それぞれの公式の説明で確かめてみてください。

検事と弁護士の違いは検事と弁護士の違いで詳しく紹介しています。

検察官・弁護士・裁判官の刑事事件での役割の違いを3列で比べた図解

検事を目指すなら、入口は司法試験(予備試験)です。バッジに込められた厳しさに惹かれたなら、早めに試験の全体像を知っておくと選択肢が広がりますよ。

司法試験・予備試験の情報

検事をめざすなら、まずは司法試験・予備試験の全体像から

検事になる入口は司法試験です。受験資格の3つのルート(法科大学院・在学中受験・予備試験)や試験の日程を公式の案内で確かめて、自分に合う勉強の進め方を考えてみてください。

無料司法試験・予備試験の案内を見る

試験の日程・受験資格は法務省の最新の案内でご確認ください。

検察官のバッジについてのよくある疑問

答えられること・答えられないことがある

よく見かける疑問の中には、公式の説明で答えられるものと、そうでないものがあります。分けて答えてみます。

『弁護士と同じように、検事にもバッジはあるの?』

あります。検察庁HPのQ&Aで、検察官のバッジの形と意味が説明されています。「弁護士のバッジはよく知っているけれど、検事のバッジは知らない」という方も多いようです。

『検察事務官のバッジはどんな形?』

検察庁の英文パンフレットに、検察事務官のバッジの画像が載っています。ただ、そのデザインを日本語で説明した公式の文章は確認できませんでした。

『副検事も検察官のバッジを付けているの?』

副検事は検察庁法で検察官の一つとされているので、検察官のバッジの説明の対象に入ると読めます。副検事専用のデザインを示した公式の説明は見当たりません。

「副検事って、検事とバッジは違うの?」
「公式には、検察官のバッジとしてまとめて説明されているよ」

こんなふうに答えておけば、公式の説明から外れずにすみます。

よくある質問

検察官のバッジにはどんな意味がありますか?

検察庁の説明では、形が霜と日差しの組み合わせに似ていることから「秋霜烈日のバッジ」と呼ばれているようです。秋霜烈日は、刑罰や志操の厳しさのたとえです。

検察官のバッジの花は何ですか?

菊です。検察庁の説明では、紅色の旭日に菊の白い花弁と金色の葉があしらってあります。

検察官のバッジはいつ定められましたか?

検察庁HPのQ&Aでは、昭和25年に定められたと説明されています。

検事がバッジを付けない場面はありますか?

付ける場面や付けない場面を決めた公式の説明は確認できませんでした。外している人を見たという話はありますが、決まりかどうかは分かりません。

副検事のバッジは検事と違いますか?

副検事は検察官の一つで、公式には検察官のバッジとして説明されています。副検事だけのデザインを示した公式の説明は見当たりません。

まとめ

この記事の要点
  • 検察官のバッジは紅色の旭日に菊の白い花弁と金色の葉の形
  • 昭和25年に定められた(検察庁HP)
  • 秋霜烈日は秋の霜と夏の日差しで、刑罰や志操の厳しさのたとえ
  • 「秋霜烈日のバッジ」は公式には「呼ばれているようです」という説明
  • 付けない場面の決まりや正式名称は、公式には確認できない
検事ドットコム

検事ドットコム 編集部

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